まほろばの里で大切にしていること
ご挨拶
はじめまして。施設長の末利(すえとし)と申します。
この度はまほろばの里のホームページをご覧いただきありがとうございます。
「 “普通の暮らし” を応援する。」
これがまほろばの里のコンセプトです。
“普通”と聞くと一見、平凡で物足りないようなイメージを思い浮かべられがちですが、病気にかかったり、身体が思うように動かせなくなったり、今まで出来ていたことが出来なくなった時に、平凡でいつも通りな毎日を生きられることへの喜びを大きく感じますし、普通であること自体に価値を感じられるものです。
人との会話、小さな喜び、笑顔。
一人ひとりには、それぞれの人生があり、想いがあり、それらを社会と接続していくことをお手伝いするのがまほろばの里です。
施設内の限られたコミュニティではなく、地域の子どもから大人までたくさんの人との社会的なつながりを大切にしていきたい。
そんなつながりから、利用者様はもちろん、従業員や地域の皆様にとっても憩いの場となることを目指しています。
運営理念
私たちが目指すのは、入居者の方に生活上何らかの障害があったとしても、その方らしく“ありのまま”に日々喜びと笑顔に包まれて暮らしていただける環境を提供することです。そのために私たちは次に書かれてある実現に向けて努力いたします。
自己選択と自己決定の実現
日常生活において選択肢を増やす事を大切にします。例えば日々の暮らしにおいても全入居者に一斉に提供する特別なプログラムは多くご用意いたしません。それは「まほろばの里」が生活施設であり、入居者の方の希望する生活を大切にしたいからです。よって、クラブ活動などは、実際の声を聞きながら任意で開催していきます。
人格を尊重し、豊かで充実した暮らしの実現
入居者の方がどのような状態であっても、希望をもって暮らしていただけるように働きかけます。そのため身体拘束は原則行いません。24時間個別に見守りを行うことは実質的に不可能ですが、安全のためのあらゆる可能性を検討します。また身体拘束を行わない以上、転倒などの危険性は必然的に高くなりますが、私たちは身体拘束の実施された事故のない環境は、介護職として専門性の放棄と考えています。「まほろばの里」ではご自宅で過ごされていた環境や、ご本人の状態を考慮しながら生活環境を整備していきます。
入居者の方それぞれの個性を大切にした最適な援助プランを提供します
入居者の方が今まで過ごされてきた生活習慣や、嗜好を大切にした個別の援助計画を作成して、その方らしくお過ごしいただける援助プランを提供します。それは施設全体のタイムスケジュールだけで生活していただくのではなく、お一人お一人の生活リズムで過ごしていただくという事です。特別なことはなくても、ご自宅で過ごすのと同じようなリズムで過ごしていただきます。
安心して安全な暮らしを送っていただける環境の実現
日々の暮らしにおいて安心・安全は最も大切なことです。入居者や家族の方たちに信頼していただける関係性を構築できるよう関わらせていただきます。また、医療機関と協定を結び、入居者の方の万が一に備えます。
入居者の方の自己実現こそ私たちの喜びであり、私たちが提供する介護です
過剰な援助はその方の生活力さえも奪ってしまうことになります。私たちが提供する介護はその方が有する“潜在能力”を活用していただきながら「こうしたい」「できるようになりたい」など本人が望む人生に寄り添い、お手伝いすることです。